第94回

第94回MURオープンゼミナール

 

■「カトリーナ災害 対応と復興の調査報告」 (越山)

■「ニューオーリンズ・カトリーナハリケーン被害からの復興計画について」 (小林)

質疑

災害からの復旧過程で、日本と合衆国の相違点は何か。

→災害時は人的資源が限られるわけだが、

日本では特定の担当者が単独で過密な労働を強いられることが多い。

合衆国では、特定の個人に依存せず、決められたルールの下、

大人数で情報の共有、作業の分担が行われる。

災害発生時、現地の民有地に災害対策機関が設置される場合があるとのことだが、 事前に設置のルールづくりはされているのか。

→ルールはなく、現地でテンポラリーに決定される。

国が借用のための十分な予算を確保するため、

民有地借用にあたって混乱は少ない。

災害発生から7ヵ月後の調査時点で、復旧の目途は立っていないように思われるがそれは何故か。

→この地方の人々は土着意識が低く、

わざわざ廃屋の撤去をしてまで元の土地に戻ろうとは思わないらしい。

行政側の政策も消極的。